公認会計士の勉強法を徹底リサーチ!確実&最短な合格を目指す

公認会計士を目指すための勉強と効率的学習の講座選び

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独学

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ここでは独学による公認会計士試験の勉強法の特徴やメリット・デメリットについて紹介しています。

公認会計士試験合格のための独学という選択

公認会計士 独学

独学とは先生に付いたり通学などをせずに1人で勉強することを言います。公認会計士試験については市販の参考書も数多く出版されているので独学でも合格できるのではないかと考える人もいるでしょう。

確かに受験する資格によってはわざわざ学校に行かなくても独学で何とかなることもあります。会計関連で言えば簿記2級・3級程度であれば独学で合格することもそれほど難しくはないかもしれません。

しかし合格率が10%を切ることもある公認会計士ははっきり言って難しいでしょう。もちろん可能性はゼロではないですが仮に合格したとしてもかなり遠回りをすることになることは明らかです。

独学にチャレンジしたいと考えている人は試しに市販のテキストと問題集を購入してみるとよいでしょう。初学者の場合、どのテキストが優れているのか、出題範囲はカバーできているかどうか自分で判断することが容易でないことがわかるはずです。

何かの研究で独自の理論を展開するような性質のものであれば、1人で研究に没頭するのも構いませんが公認会計士になるための勉強はいわゆる受験の1つです。

求められる答えを解答欄に表現しなければ合格はできないですから、そのために必要なテクニックを習得したり日々のトレーニングが必要になります。

しかし、それは誰かの助けがないと実現するのは難しいでしょう。特に最難関と言われる公認会計士試験に独学で臨むのは厳しすぎます。

公認会計士試験を独学で勉強するメリット

公認会計士試験を独学で勉強するメリットは、主に以下の3つです。

公認会計士試験を独学で勉強するデメリット

公認会計士試験を独学で勉強するデメリットは、主に以下の5つです。

独学はこんな人に向いている

公認会計士 独学

独学に向いている人は意志が強く自分で計画を立て確実に実行できる人です。また疑問点や受験の不安を解消できる信頼できる先輩や仲間を持っている人は、先生に付かなくてもある程度は勉強をすすめることができます。

但し、性格的に向いていても公認会計士試験は合格するのが難しく、合格するまで何年もかかることも覚悟しなくてはなりません。並の努力では目標を達成することは不可能と考えた方がよいでしょう。

初学者の場合は簿記3級、2級と独学でも段階的に進めていき徐々にクリアしていくことが必要です。限界を感じた段階で専門スクールの講座を受けてみるなど柔軟に考えることが大切です。

公認会計士試験を独学で受けた人の感想

専門学校の経験があったからこそ独学で合格できた

私は専門学校に一度通い、途中で挫折し受験もしませんでした。公認会計士は特に受験資格がないので、受験自体はできたのですが自信が全くないので見送りました。その後、やはり今の仕事の幅を広げるために資格取得を、仕事をしながら独学で再度目指しました。

結果から言えば、1年間独学で勉強した結果2度目の受験で合格しました。ですが、これは専門学校に通っていた経験とノウハウがあったからだと実感しています。市販のテキストだけで独学での合格はかなり難しいと思います。

独学では試験はなかなか受からない

大学在学中に公認会計士を目指すことを決意しました。合格は簡単ではない、ということは分かっていましたが、心のどこかで市販のテキストで勉強すればなんとかなる、と思っていたのも事実です。

独学で勉強を始めようと思いましたが、まずは何から始めればいいかわからない、テキストだけでは全然覚えられないのを実感しました。一応受験はしましたが、短答式試験で落ちました。2回目も落ちたので、専門スクールに通おうと検討しています。

会社を退職し、公認会計士受験に専念

公認会計士を受験するため、会社を退職して独学で勉強しました。短答式に関しては、市販のテキストもありますし今はネットでも探せるので、かなり苦労はしましたがなんとか合格。ただ、独学だとモチベーションの維持が難しいですね。一応、短答式は1回目の受験で合格しましたが、論文式のほうは受験前からダメだろうな、と思っていたら案の定不合格。論文式は文章での解答なので、独学では正しいのかどうかもわからなかったからです。

最終的には専門スクールに通って無事合格出来ました。全部独学なんて無理です。

独学で試験を受けるのは時間の無駄だと…

仕事をしながらなので、自分のペースで勉強したかったのと、コストを抑えたいと思って独学で公認会計士を目指しました。1年間仕事から帰って、夜に勉強しました。ただ、受験をしてみると全然だめなのが分かりました。私が受験した時、その他の方はみんな専門学校に通っていたそうです。そんな人でも落ちるんですから、私が受かるはずがないと悟りました。

今は通信講座で目指していますが、あの1年間が何だったんだろうと思うくらい、順調に勉強が進んでいます。

独学で公認会計士を受験した人は少なくないようです。受験は誰でもできるのですが、実際にゼロから独学で公認会計士になった人はほとんどいない状況だそうです。少なくとも独学で合格したという体験談は見つけられませんでした。それだけ公認会計士は独学では難しいということでしょう。よほどの天才でなければ無理、とまで言う人もいます。そしてもしそういう人がいた場合も、専門スクールに通ったほうがさらに短い期間で合格できることでしょう。

受講者の独学の割合は?

公認会計士を目指す方の多くは、専門学校に通うか通信講座を受けて勉強しています。ですが、その一方で独学で目指す人もいないわけではありません。専門学校に通うとなれば、1~2年で100万円~200万円ほどかかってしまうので、独学で頑張ってみようと思う方もいるのです。

公認会計士の試験を受験した中で、独学で臨んだ人の実際の割合については正確な数値はわかりませんが、あるアンケートによると、「独学で受けたい」と回答した方は約24%です。ただこれは、あくまで受験する前の段階のアンケートであり、実際はその中の多くの方が、独学で勉強したものの無理だと悟って専門学校や通信講座を受ける、もしくは受験自体を諦めてしまうようです。

実際に独学で公認会計士を受かった方も毎年出ているようです。ただ公認会計士の合格率は10%程度(※)です。合格率だけ見れば10人に1人の割合で受かると思うかもしれませんが、いろいろな資格がある中でも公認会計士の難度はかなり高めです。大学や専門学校で試験の傾向と対策を学んだ上で試験を受けている方がほとんどで、その中で10%しか合格しないのですから独学となれば、ほぼ不可能と言えます。

※参照元:日本公認会計士協会:https://jicpa.or.jp/cpainfo/introduction/qa/

独学での勉強時間は?

一般的に公認会計士の資格を取得するには、合格までに3,000~5,000時間必要と言われています。ただ、これはあくまで大学や専門学校、通信講座を受けて勉強をしている方のケースです。試験の傾向と対策、そして効率的な勉強の仕方などを学んだ上でもこれだけの時間が必要になるわけです。

実際に独学で公認会計士を目指した人の体験談では、独学で勉強を始めても「何から手を付けたらいいかわからない」とか「勉強の仕方がわからない」という方がほとんどのようです。そのため3,000~5,000時間では足りないことでしょう。

仮に3,000~5,000時間勉強するとなると、1日10時間勉強しても300~500日かかる計算です。毎日6時間勉強し続けたとしても、2年で4,380時間にしかなりません。スクールや通信講座なら、ペースを守りながら勉強していけるのでいいですが、一人で黙々とひたすら6時間勉強するのはモチベーションの維持も難しくなるでしょう。最初は頑張れるかもしれませんが、これから毎日6時間を2~3年続けるのはよほどの根気がないと難しいです。

そしてほとんどの方がそれだけ勉強して合格率は10%なのですから、独学ではかなりきついのは言うまでもありません。もちろんじっくり5年もかけて勉強してくのであれば、1日の勉強時間は少なくて済みますが、それこそモチベーションの維持が難しいでしょう。