6実践編:理論問題は自分で自分に説明できるようになる勉強法
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ここでは公認会計士試験の理論問題を攻略するための勉強法について解説しています。
自分で自分に説明してみる
理論問題に関しては答練やテキストの問題を暗唱する解答暗唱を行うのが試験対策の基本となります。
暗記できることは理解したことの裏返しと考えてよいのですが、本当に理解しているのかどうか、その度合が自分では分かりにくいということがあります。
それを自己判断する方法としては「自分で自分に説明する」を行うことが有効です。人にわかりやすく説明するにはかなりの理解が必要になるからです。
自分で自身に説明してみてそれが納得できないような内容であれば、本当には理解していないと考えてよいでしょう。
そのままだと試験で解答しても採点者を納得させられないので得点できません。つまりそこが重点的に復習しなければならないポイントであることがわかります。
もちろんこれはグループで行っても効果があります。ある論点について講師役と生徒役を決めて暗唱を行い、生徒役が説明を聞いていてわかりやすかったと感じれば大丈夫です。
「なぜ?」と考えながら理解すること
文部科学省では学校教育において「基礎・基本」の徹底の他に「自ら学び自ら考える力の育成」を掲げていますが、公認会計士試験の勉強においてもこれは同じです。
学習塾ではテストをやっても解答すら読まない子供が増えているようですが、公認会計士の勉強で答練の解答だけ見て、解説を読まないようではこの子供とあまり変わりません。
ある論点で自分で自分に説明した時に納得できないような内容になってしまう理由は「なぜ?」と考える力が抜けているからです。
ある理論があったとしてその説明を暗唱できるようになったとしましょう。なぜそうなるのか問いかけながら理解した人と、意味はわからず文章だけ丸暗記した人では雲泥の差があります。
丸暗記だけの人に質問をぶつけてみても、おそらく納得する答えは返って来ないでしょう。逆になぜそのような理論になっているのか理解していれば説得力ある説明ができるはずです。
参考文献:石井和人(2012)「公認会計士試験非常識合格法」すばる舎.
参照元:文部科学省:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/attach/1399854.htm