公認会計士の勉強法を徹底リサーチ!確実&最短な合格を目指す

公認会計士を目指すための勉強と効率的学習の講座選び

公認会計士を目指すための勉強と効率的学習の講座選び

社会人合格者の必勝勉強法レポート

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ノート

公認会計士になるためには、勉強をする時間が必要です。学生は勉強に専念出来るものの、社会人になると、公認会計士の資格勉強をする時間の確保や、どのように勉強したら良いかわからない人もいるかもしれません。そんな人に朗報です。

ここでは社会人で公認会計士試験に合格した人の体験談や勉強法について紹介しています。

是非、社会人がいかに工夫をして勉強したか。このページの体験談を参考にしてください。きっと良いヒントになると思いますよ。

公認会計士試験を合格した社会人の勉強法

社会人として働きながら公認会計士試験に合格した人の体験談を集めました。

具体的な勉強方法や、苦労したことなど、なぜ公認会計士の資格を取得することにしたかなど様々な点に是非注目しながら読んでみてください。

重要点を書き出した備忘ノートを作って通勤時に暗記

大学在学中には公認会計士試験に合格できず、一般の会社に就職したので2年ほど受験勉強から離れていました。働きながらの受験を選んだのは自分の本気度を試す意味もありました。

働きながらだとどうしても勉強時間は少なくなります。月に60時間程度、繁忙期はほとんど時間を確保できませんでした。その中で私が工夫した点は備忘ノートを作成して重要論点を書き出すこと、自分が覚えたい箇所はスマートフォンで撮影して通勤時の電車で確認するようにしていました。

また会計・税務関係の仕事に就いていれば会計士試験と全く無関係にはならずむしろ相乗効果が期待できます。さらに仕事で議事録や報告資料を作成することは文章の構成を考えるという点で、理論科目対策として役立つと感じました。

この勉強方法のメリット・デメリット

実際の試験では出題率に偏りがあるため、重要論点のみまとめたノートを作れば効率よく勉強を進めることができます。一方、ノートに情報を書き出すのに時間がかかりますし、各分野の理解度が浅いと知識が頭に入りません。

暗記・答練の繰り返し・スピーチで全体の理解を進める

私が公認会計士試験の勉強を始めたのは大学を卒業して1年後からです。事業再生の分野で公認会計士が活躍されていることを知り、私もそういった仕事に携わりたかったからです。

とはいえ私は簿記のこともわからず知識が不足していたため初学者向けの講座を受けることにしました。4年かかりましたが短答式試験は4回目で合格、論文式では2回目で合格しました。

今振り返ると最初の2年くらいは英単語を覚えるようにひたすら暗記をしていました。3年目からは理解も進みテキスト・答練の繰り返しスピードが早くなりましたが下書き・理論的な深まりは不足していたため、最後の1年間は主に理論科目はスピーチで暗記のケアをして他との結びつきから全体を把握することに努めました。

この勉強方法のメリット・デメリット

まったく簿記や公認会計士に関する前提知識がない場合は、じっくり時間をかけて勉強するやり方のほうが精神的にも楽ですし、落ち着いて理解を進めることができます。一方、独学で数年間スケジュール通りに学習を進めるのは、非常に大変です。

2倍速にした音声講義とテキスト・答練の反復

イヤホン

社会人受験者なので効率重視で進めました。財務会計論では音声講義を2倍速で聴き主要論点を把握、租税法と経営学は音声講義に加えてテキスト、答練詰め込んで集中して学習しました。音声講義を柔軟に使いこなせたのが合格につながったと思います。

この勉強方法のメリット・デメリット

重要な論点をざっくり把握するという意味では、音声講義を倍速にして聴き込むのは非常に効率的です。ただ、音声講義だけで暗記をカバーするのは難しいため、ある程度は暗記や答練などの反復が必要になります。また、通勤時間が短い場合は音声を聴き込む時間がなかなか取れません。

Web上の個人別成績表をチェックして学習進度を確認

社会人だと教室クラスへの通学は不定期になってしまうため受験仲間というのもできず、大勢の中での自分の位置が掴めないのが問題でした。ちょうどその時に個人別成績表をWeb上で確認できる機能があることを見つけ、受験生の中での自分を知るにはとても役立つ情報を得ることができました

この勉強方法のメリット・デメリット

客観的に自分の学力を把握できると、学習の目標を立てやすいです。しかし、思ったように勉強の効果が上がっていなければ、学習のモチベーションが下がってしまう可能性があります。

時間をかけて復習テストで満点を目指す

4年程度システムエンジニアとして色々な会社と関わりが持てたのが勉強になり、会計の仕事も様々な業種に携われると考えて公認会計士を目指すことにしました。

監査法人に務める先輩から話を聞いて専門学校で受講することにしたのですが講義時間を含め1日6~7時間勉強するようにしました。

とにかく苦手科目を作らないことに注意しました。新しい科目が始まると最初の3週間はじっくり学習して復習テストで満点を目指し、得意科目になるようにしました。あとは計画表を作成して実績は色を塗りつぶしていきました。勉強してないと一目でわかるのがよかったです。

忙しい社会人におすすめ、通信講座スクールを徹底比較4選

この勉強方法のメリット・デメリット

知識系の分野は暗記さえできれば点数を取れるため、基礎固めをして苦手分野をなくすのは手堅い勉強法と言えます。ただし、基礎から時間をかけて苦手分野を潰していく場合、時間がいくらあっても足りないでしょう。

通信を利用して授業に出られない時も講義を受講

私が公認会計士を目指したのは初めて就職した会社の影響です。専門性が高い会社でその強みを実感し、個人としても専門性を高めておきたいと考えたからです。

通学で勉強するのが基本でしたが仕事で授業に出れない時に通信で受講できるのが非常に助かりました。また同じクラスに社会人が多かったので相談したり話ができたのは勉強を続ける上で心強い味方になりました。

試験の範囲が広いので講座のカリキュラムに素直に従い、最初は短答式試験に集中して、その後に論文の勉強を行う流れにしました。また講師の方に勉強の仕方、勉強時間の配分などの指導を受けたのが役立ちました。

この勉強方法のメリット・デメリット

通信を利用して欠席した授業をリカバーできれば、カリキュラムの理解度を深めやすいです。ただ、定期的に授業へ出て知り合いを作っておける人でないと、授業中のちょっとしたコツなどを逃してしまいます。

テキストを辞書として使いレジュメを暗記用に利用する

レジュメ

私はある金融機関に勤務していますが、会社で資格取得を推奨しているにも関わらず公認会計士の合格者がいなかったことが受験する動機につながりました。

仕事をしながらなので受講コースのカリキュラムをすべて消化することを最低ノルマとして勉強を進めました。

インプット講座ではテキストを辞書代わりに使いレジュメを暗記用として活用しました。アウトプット講座では問題集や答練を完璧にすることを目標に、解答をすべて暗記してしまうくらい繰り返し勉強しました。

通信講座だったので個別に指導は受けませんでしたが、チューター制度を利用して質問した時に丁寧に答えていただいてありがたかったです。

この勉強方法のメリット・デメリット

重要点をまとめたレジュメを暗記用に利用するのは、勉強範囲を絞ることができるため効率的と言えます。ただ、答練等を反復するだけでは完璧な理解はできないので、本番で難問が出ると対応できない可能性があることも知っておきましょう。

1科目ずつ潰すつもりでテキストと答練を徹底的に

自分のキャリアコントロールがしやすくなると考え、公認会計士になることを決心しました。

働きながら勉強するのはかなり大変になると思っていたので、働き始める前の4ヶ月間にできることを先行して1日約10~12時間勉強しました。Web講義で3時間、復習で3時間それをもう1セットで12時間という感じです。

働き始めてからは平日はコンスタントに5時間の勉強時間を確保し、土日は9~12時間くらい。科目はすべて満遍なくやろうとすると辛くなるので1科目ずつ潰すつもりで集中して勉強しました。授業を受けていてテキストと答練を徹底的にやれば大丈夫という安心感がありました。

この勉強方法のメリット・デメリット

1科目ずつ進めると、手っ取り早くその分野の知識を理解できるでしょう。しかし、常に時間を取って復習していかないと、後半になって最初に勉強した知識を忘れてしまいます。

諦めずに勉強時間を確保して学習

私の仕事は、知的財産に関するコンサルティング業務です。企業へのコンサルティングをする中で、今の専門知識だけでは足りず、経営全般を俯瞰する能力が必要になってくると思い、資格をとる決意をしました。最初は、専門学校に平日の夜に通いながら合格を目指しましたが、どうしても通える時とそうでない時がありました。そこで、DVD等の教材を用いて、入門クラスの勉強をしました。

しかし、社会人に共通することですが、時間があるときは勉強が出来るものの、途中で忙しくなってしまい、勉強を放置していました。そのため、もう無理だと諦めていたのですが、仕事が落ち着いてから心機一転、勉強に力を入れることにしました。勉強していない期間があったために、資格取得まで2年かかってしまいましたが、諦めずに勉強をしてよかったと思います。

合格するコツは、いかにして公認会計士の勉強時間を確保するか。ということだと感じました。是非、これから受験をする人には、仕事があるからと言い訳するのではなく、時間を確保してください。諦めなければきっと取得できます!

この勉強方法のメリット・デメリット

通学する時間が取れない場合、通信講座を使うのが勉強の効率を高めるポイントです。ただし、勉強時間を確保できるかどうかは人それぞれですし、モチベーションの維持も大変なので、勉強を続けるには意思の強さが必要になります。

自分なりのペースで同じテキストをひたすら反復

私は、保険会社において、商品開発などの業務を担当していました。その中で経理部門とも連携することがあって、「借方・貸方」といった用語がわからなかったので、基礎を習得すべく簿記検定2級をとりました。そこからさらに専門性を深めようと思い、公認会計士を目指しました。

1発合格とまではいきませんでしたが、2015年、2016年の4回の受験で試験に合格しました。私の場合は、学校に通うことが難しかったので、通信制の講座を選択しました。気をつけたことは、色んなテキストに手を出すのではなく、とにかく同じテキストを何度も繰り返し勉強することをしました。

ただ、用語等の丸暗記は問題ないのですが、記述式等の問題を暗記しても理解したとはいえないので、問題の文章の背景にも気を配りながら、学習をしました。勉強時間は、朝早起きをして2時間集中するのと、夜中2時までギリギリまで勉強するなど、時間の取り方に気をつけました。しかし、仕事に影響が出てしまったら意味がないので、疲れている時はやらないようにしました。

やはり、身体に不可をかけないよう自分のペースで行うことも大切なので、1年で決めるということよりも、継続的に自分のペースで行うことが必要だと合格してみて思いました。

この勉強方法のメリット・デメリット

ひとつのテキストをやり込むと、各分野の知識を深いところまで理解できます。一方、自分のペースで反復を中心に勉強を進める場合、合格までに時間が必要です。

教材と短答を併用して満点を取れるまで反復

短答式試験

前職が経理ということもあり、経験を生かそうと思い資格試験を受けてみました。

勉強する時に気をつけたのが、通信講座の教材を徹底的に理解し、定着させることです。

教材の内容を理解すると同時に、短答の過去問を行い間違いがなくなるまで反復しながら勉強しました。もともと簿記1級の勉強をしていた経験もあるので、管理会計論や財務会計論は他の分野よりも苦戦することなく、キーワードを意識して勉強することを心がけました。論文については、それぞれの項目ごとに、問題集や教材を見比べながら理解をするように心がけましたが、租税法だけはもう少し早くから勉強をしておいた方が良いと思いました。

私の中では、租税法の理解が遅く苦労しました。私は、専門学校が行なっている模試を何度か受けましたが、模試の成績=本試験合格ではありません。あくまで理解度を知るための試験だと思って受けると良いと個人的には思いました。1発合格をする場合は、私のように反復学習をすると効果的だと思います。

この勉強方法のメリット・デメリット

教材や短答の過去問をやり込むのは、暗記と苦手科目も克服にもなるため、おすすめです。ただし、通信講座によってテキストのレベルに差があるため、レベルの低いテキストだと反復しても理解が進みません。経理の基礎知識がある方ですら理解するのが難しい科目がたくさんあるので、全くの初学者であればあるほど、わかりやすい教材が必要です。

「誰かにわかりやすく説明できるか?」を意識して勉強

広告会社で事務職として働いていたのですが、事務職はルーティーンワークが多く仕事をしていくうちに、物足りなさを感じました。仕事をより充実したものにしたいと思い、国家資格としても難易度の高い公認会計士を目指すことにしました。

私は、資格の勉強のせいで、仕事が出来ない、仕事を辞める理由に絶対にしたくなかったので、確実に通う勉強が出来る通信講座を選択しました。テキストが比較的多くなく、効率的に学べる学校を調べて、個人的に気になった通信講座を選択することにしました。

私の場合、すべての分野のことがよくわからなかったので、基礎をしっかり勉強するところから始めました。ただ、基礎の勉強をするだけでなく、「理解度」を意識をして行いました。誰かにわかりやすく説明出来るようになる/問題を見た瞬間に、どんな解き方をすべきなのか即座に思いつくことが出来るように、繰り返し学習を行いました。短答3回、論文3回で合格しましたが、やはり大切なことは定着するまで学習することだと感じました。社会人の人は、どんなに時間がかかっても構わないので、定着をするまでしっかり勉強すべきだと思います。

この勉強方法のメリット・デメリット

他人に説明するためには内容を深く理解する必要があります。理解度を意識しながら勉強に取り組めば、勉強の効率を高めることができるでしょう。ただし、説明できるレベルで理解するには、かなり時間がかかります。

10分~15分でも良いのでなるべく毎日勉強を継続

もともとエンジニアだったのですが、私の勤務していた会社が、監査・会計基準の改定によって、大きな影響を受けていたようになったあたりから、会計の仕事に興味を持ち始めました。いつか貢献したいと思い、公認会計士になって経営者へ助言をして問題解決に取り組みたいと思ったのがきっかけです。専門学校にもはじめは通っていましたが、授業料が高くなかなか継続しなかったので、通信講座に切り替えました。

一番苦労したのは、勉強の内容よりも、時間の確保です。内容は、時間がかかってでも反復をして勉強すれば身につきますが、どうしても時間を確保出来ません。時には仕事のことが気になって勉強どころではない日もありました。このままではいけないと思い、何で公認会計士になるのか?という目的を明確にしながら、1日のわずか10〜15分で構わないのでなるべくやるように切り替えました。

その結果、4回ほど試験には落ちてしまいましたが合格することができました。今思うと、時間の確保をどのようにするかをしっかり考えてから取り組めば、もっと早く合格出来たのではないかと思いました。

この勉強方法のメリット・デメリット

短時間でも勉強する習慣を作ってしまえば徐々に勉強の時間を伸ばしていけるため、普段勉強する習慣がない人におすすめの方法です。ただ、結局は自らの意思で10分を30分に、30分を1時間に伸ばしていく必要があるので、公認会計士に合格したい明確な理由がないとモチベーションを維持できません。

過去問を分析して出題率の高い分野を反復

私は、もともと大学時代に税理士になるため勉強していましたが、試験に合格出来ず夢半ばにして会社員として働いていました。しかし、このままではいけないと思い、10年経ってから公認会計士の資格を取るために再び勉強をすることに決めました。

財務会計論は、もともと税理士の時に科目合格を持っていたので、パスをしたのですが、それ以外にもやることがたくさんありました。何としてもスムーズに合格したかったので、効率的な勉強方法を考えました。

特に意識したのが、満点ではなく合格点を取るための勉強です。苦手とする分野については、過去の傾向からあまりでない分野についてはそこまで勉強しないようにしました。その代わり、絶対に出題される問題は何度も反復してスマホ等を駆使していつでも勉強出来るような態勢を作りました。

また、朝型にすると勉強が捗るので、公認会計士の勉強は朝の時間だけと限定してやりました。時間が限られているのと、頭がスッキリしている2つの効果で、効率よく勉強が出来たと思います。社会人になると、仕事を言い訳にして勉強を避けがちですが、それだと合格にはまず辿りつけないので、言い訳が出来ない環境作りを自分で作ることも大切だと思いました。

この勉強方法のメリット・デメリット

出題率の低い分野を切り捨てれば、合格に必要な学習時間と学習量を減らすことができます。ただし、特定の分野を切り捨てる場合は、その他の分野でしっかりと点を取れるだけの勉強が必要です。

忙しい社会人におすすめ、通信講座スクール徹底比較

サラリーマンが公認会計士に合格するための勉強スケジュールと時間活用術

スケジュール帳

ここまで紹介してきた合格体験談をもとに、サラリーマンが会社勤めしながら公認会計士に合格するための勉強方法やスケジュール、時間活用術をまとめてみました。

通信講座を中心とした勉強方法が主流

日中仕事をしている関係上、やはり日時を問わず好きな時に学習できる通信講座を利用している人が圧倒的に多いようです。

自宅でテキストを中心に勉強するとともに、音声データを活用して耳で暗記する学習方法を併用。

公認会計士の試験は範囲が非常に広いのですべて網羅しようとするとかなりの時間がかかってしまいますが、社会人の方は学生に比べてそれほど勉強に時間を割けないため、苦手科目や重要なポイントに焦点を絞って集中的に勉強するピンポイント学習を行っている人が大半を占めているようです。

わからなかったところや間違ったところは繰り返し反復学習し、確実に点を取れるよう徹底するやり方が功を奏したケースが多々見られました。

一方で、少ない時間をやりくりして専門学校に通ったり、自分なりのやり方で勉強し、独学で試験に合格した人も。

ただ十分な時間を確保できないため、専門学校に通いつつ、通信講座で足りない部分を補うというW学習方法を取り入れるのも有効な手段のようです。

スケジュール

ほとんどの社会人は平日日中は仕事をしているため、試験勉強は仕事から帰宅し、就寝するまでの間に行うという人が大半を占めています。

疲れて帰ってきて、翌日も朝から仕事となるとなかなか勉強できないと思われがちですが、早起きして2時間程度勉強したり、深夜まで学習するなどして、働きながらでも一日5時間~の勉強時間を確保しているケースも多々見られます

中には会計や税務関係の仕事に就き、仕事中も知識や経験を積める環境を整えたという人も。

もちろん全員がそのような環境に身を置けるわけではありませんが、仕事と勉強の切り替えをうまく行えばメリハリのある試験勉強を続けることができるでしょう。

ただ、学生に比べて時間を確保するのが難しいからといって、焦りや無理は禁物。

○時間は勉強すると決めてコンスタントに学習する一方、「疲れたら切り上げる」「一日数分だけでも勉強をする」など、心身に負担をかけないスケジュールを組むのも社会人の勉強法のコツのようです。

また、一発合格を目指すのではなく、長いスパンでの合格を目標に掲げている人が多いのも見逃せないポイントのひとつ。

短期決戦で挑むよりも、時間がかかって当たり前という気持ちでゆとりのあるスケジュールを組んだほうがストレスや焦りを感じずに試験に臨めます。

サラリーマンが公認会計士試験に合格するための時間活用術

サラリーマンは勉強が本分の学生とは異なり、一日の大半を仕事に費やしています。

そのため、効率よく勉強するにはいかに時間をうまく活用するかが重要なポイント。具体的には、勉強=学校や自宅でやるものという固定概念を捨て、すき間時間があればいつでもどこでも勉強するという心構えを持つことが大切です。

たとえば重要箇所をスマホで撮影し、通勤中などの移動時間に画面を見て暗記する。同じく音声データをスマホにダウンロードし、空いた時間に聴くようにするなど。

通信講座の中にはスマホアプリと連動しているものもあり、短時間で問題を解いたり、見直したりできるものもあります。

手のひらサイズのスマホならいつでもどこでも持ち歩けるので、まとまった時間を確保できない社会人でも少しずつ勉強することが可能です。

たとえ細切れでも、10分の勉強時間を6回確保すれば1時間分学習したことになります。少しでも手持ちぶさたになる時間ができたらスマホをさっと取り出して勉強するクセをつけるとトータルの学習時間を大幅にアップすることができるでしょう。

継続できるペースを守ろう

公認会計士試験では、簿記をはじめとする数学的な知識はもちろん、内容が非常に難しい法律科目も勉強する必要があります。試験範囲が広く、問題も計算から暗記まで多岐にわたるため、合格するために必要な学習時間は膨大です。1ヶ月2ヶ月無理にがんばったところで、学力を合格ラインまで引き上げることはできないでしょう。

だからこそ、無理のないペースで長期間勉強を継続し、総学習時間を確保する必要があります。人によって1日に捻出できる自由時間は違いますし、「勉強する」という行為に対するストレス耐性も異なるため、体調を壊したりモチベーションを下げたりしない程度のペースを掴むことが重要です。

時間がどうしても足りない時は?

勉強時間をどうしても確保できない場合は、高得点で合格することを諦めましょう。具体的に言うと、知識の習得や理解に時間のかかる計算科目を捨てる代わりに、違う分野の暗記や理解を進めます。特定分野を切り捨てても、合格点さえ取ることができれば公認会計士試験には合格可能です。

また、模擬試験や過去問を控えめにするという方法もあります。テスト形式の勉強は、現在の学力や各科目の理解度を確かめ、合格するためにはどの知識が不足しているのかを把握できるおすすめの勉強方法です。

ただ、テストを解く時間、答え合わせをする時間、間違っている部分を確認して勉強しなおす時間とかなりの時間を取られてしまいます。ある程度学習する科目を絞っている場合、ギリギリまで暗記やこれまで勉強した内容の復習に時間を割いたほうが、高得点を狙える場合もあるでしょう。

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総評

社会人の場合は働きながらだと昼間は当然ながら勉強時間を確保することができません。1日の中でどれだけ時間を作れるかが課題となるのは間違いないでしょう

時間確保には苦労するようですが会計関連の業務に従事している場合は相乗効果もあるようです。移動の時間や効率性を考えると社会人は通学よりも場所を選ばない通信講座が向いていると言えます。また合格者に共通して言えるのは講座カリキュラムやテキストに忠実に従っていることです。