監査論の勉強法
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監査論は、公認会計士の予備校でも始まるのが遅い科目です。学ぶ範囲が狭く短期間で勉強できる科目ですが、だからといって「高得点が取れる科目」とも言えません。ここでは、公認会計士試験で役立つ監査論の勉強法を紹介します。
監査論の勉強法
短答式
短答式については、テキストに書かれている論点や規定についての結論を暗記することを目標に掲げましょう。出題内容はひっかけ問題が多く、そのほとんどが結論の正誤です。ただ、論点や規定を全て単純暗記するのは困難ですし、すぐに忘れてしまう可能性があります。そのため論点や規定についての結論をしっかり説明できるレベルまで到達しておかなければなりません。
勉強法としては、まず第一に「結論を暗記するための理解」から始めます。テキストをざっくりと読んで全体像の把握をしたら、実際に問題集を解いていきましょう。これを3回程度繰り返せば結論の暗記も可能ですし、出題傾向もある程度理解できます。
次に「結論を忘れづらくするための理解」を行います。「どうしてこのような結果になるのか」に焦点を当てて、文字や図として書き出してみましょう。理解度も確認できるので、とても役に立つ勉強法です。
論文式
監査論の論文式と短答式には共通点があります。それはテキストに書かれている論点や規定の結論だけでなく、その結論に至る過程まで理解しなければならないという点です。そのため、短答式で各項目の結論を理解できてから、論文式に取り掛かるのがおすすめです。
論文式から先に始めたいという場合は、まずテキストに書かれている結論の暗記から始めましょう。参考法令基準集に掲げられている規定においては、知っているもしくは調べられるというレベルで問題ありません。次に、「なぜこのような結論になるのか」を説明するという段階に入ります。問題集などを利用して、繰り返し勉強するのが重要です。
各項目まんべんなく学んでいくのが最善ですが、一気に暗記を始めるのは難しいため、監査の目的や監査人の責任などといった監査の基礎的概念をマスターしてから次のステップに進むのも良いでしょう。
監査論の特徴
監査論は、時間をかけた分だけ成績に繋がるというものではありません。間違った勉強をしていると、いつまで経っても点数に反映しないでしょう。そのため、監査論は他の科目以上に正しい勉強法を行うことが重要です。
一方で正しい勉強法を身に付け、監査論の考え方をマスターしてしまえば、比較的短期間で高得点が取れる科目になります。