企業法の勉強法
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企業法は、会計科目とは別ジャンルの法律科目となります。そのため、得手不得手が分かれやすいです。しかし公認会計士試験では避けて通れない科目となるため、合格に向けた勉強法をチェックして効率良くインプットしていくのが良いでしょう。ここでは、そんな企業法の勉強法について紹介しています。
企業法の勉強法
短答式
短答式の効率的な勉強法には、「肢別チェックの繰り返し」と「市販の問題集を追加する」という2つがあります。
肢別チェックの繰り返し
一般的に試験勉強は、まずテキストを読み込むところから入ることが多いでしょう。しかし企業法の場合は、テキストよりも問題集をメインに進めていく方が効率的です。
テキストをメインとした勉強法は、論文式試験などの理解力が試される科目に限って有効となります。一方で企業法における短答式は、問題集をマスターすると高得点を狙える可能性もあります。
そのため、まずは問題集を解いて、間違った箇所はテキストで内容を確認しましょう。この工程を3~4回反復することで、ある程度出題傾向が見えてくるはずです。
市販の問題集を追加する
他の科目も合わせて時間に余裕があるようなら、市販の問題集も追加してみましょう。企業法はより多くの問題を解いて、よくでる問題や出題傾向の知識を溜め込むことが重要です。
とにかく理解より問題演習が大切なので、答練も他の科目以上にきちんと復習しておかなければなりません。
論文式
企業法における論文式は、暗記力と答案作成スキルさえあれば高得点を狙えます。そのため基本的な勉強法は、答案作成例の構成とキーワードをひたすら覚えていくというものです。
おすすめは、手帳を使った「思い出し作業」です。やり方は、勉強した内容を手帳にざっくりと書き込んでおきます。こうすることで、手帳を開くたびに勉強した内容を頭の中で思い浮かべることができるのです。もちろん全てを暗記しておくのは難しいですが、断片的に覚えておけば、後はそれらを繋げれば良いだけなので非常に効率的でしょう。
企業法の特徴
企業法は合格水準に達するまでにやや時間がかかりますが、一度全体像を把握して体系的な理解ができれば、実力が下がりにくい科目です。体系的な理解が完了した後は、論述の練習をすることでさらに実力アップに繋がるでしょう。
また、財務会計論や監査論のように毎年法改正が行われるわけではないため、企業法は法改正の影響を受けにくい科目でもあります。企業法の法改正は数年に1度なので、あらかじめ改正の有無を確認しておき、改正があった箇所は内容と改正における背景を理解しておきましょう。