2導入編:だらだら勉強しないため、時間を30~60分で区切る勉強法
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ここでは時間を細かく区切ることで効果的に公認会計士の勉強ができる方法について紹介しています。
勉強は量ではなく時間で区切ると効率的
勉強や仕事では、やる気があって頑張っているのにも関わらず集中できずに予定通りに進まないことがあります。
長時間休まずに勉強したのに成果が上がらないのは、能力の問題ではなく実は時間の効率的な使い方ができていないことに原因があります。
目標を定めるのは重要なことなのですが、勉強や仕事を「量」で区切ってしまうとだらだらと時間だけが過ぎてしまい、かえって非効率的になることがよくあります。
英国の政治学者パーキンソンが発表した第一法則に「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」というのがあります。これは人間は与えられた時間はすべて使ってしまうという意味です。
すごくボリュームがある学習量をこなすために、多くの時間を割り当てたとしましょう。終わってから振り返ると時間をかけた割には満足のいく結果が出ずに、疲れだけが残ることがよくあります。
なぜなら人が集中して勉強や仕事を続けられる時間は約30分。長くてもせいぜい60~90分位だからです。無理やり作業を続けたとしても脳が疲れて効率が悪くなってしまうのです。
だらだら勉強にならないようにする方法は量ではなく時間で区切ることです。限られた時間内である程度追い込まれた状態で勉強を行う方が集中力が高まって効率がアップするのです。
学校での講義の時間が60分前後に設定されているのは、人間のこのような性質を考慮に入れているからなのです。
思いきって仮眠をとることも重要
勉強を続ける上で障壁となることの1つに眠気があります。特に昼食を取った後に急に眠くなって睡魔との戦いになるということがよくあります。
そのような時は頑張って起きているより仮眠をとった方が効率が良くなります。午前中に集中して勉強していると当然ながら脳は疲れている状態になっています。
それに加えて昼食で満腹になり、血糖値が上がると眠気が襲ってきて作業効率が落ちてしまいます。それを回復させるための方法が睡眠なのです。
仮眠をすると、脳の休息だけでなく記憶力が回復するという効果も期待できます。睡眠状態になると脳に記憶された情報が整理されるからです。よく暗記モノは寝る前にやれと言われるのはそのためです。
但し、昼間に仮眠する場合は30分くらいまでを目安と考えてください。昼間に長時間寝てしまうと、夜間に眠ることができなくなり体内時計が狂って昼夜逆転してしまうからです。
短時間の仮眠でスッキリと目が覚めるためには、眠る前にコーヒーや紅茶などでカフェインを摂るのがよいと言われています。カフェインが効き始めるのがちょうど30分後くらいだからです。
勉強する上で眠ることは悪という意識があるかもしれませんが、実は逆で集中力を高めて効率よくするためには仮眠は重要な役割を持っているのです。