4基礎編:基礎力を重視。それを最大限に活かす勉強法
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ここでは公認会計士試験の応用問題も怖くなくなる基礎力重視の勉強法について解説しています。
バランスを考えて無駄を削ぎ落とすこと
公認会計士試験の勉強は学問でとことん追求するような性質のものではなく、試験に合格することが第一の目標になります。
財務会計論から企業法、監査論、経営学など科目は多岐に渡りますが、合格するためにはすべてを偏りなく平均以上の点数を獲得することが必要です。
ところが受験生の中には本来の目的を忘れ、自分が面白いと思った科目ばかり勉強してしまう人がいます。特定の科目に深入りしてしまうとその他の科目が手薄になってしまうので合格が遠のいてしまいます。
また、すべての科目に手を付けてはいても、細かな部分まで勉強しないと納得できない人はなかなか全体を前に進めることができなくなってしまいます。
このような人は公認会計士試験に合格するために必要のないことまで勉強しているので非効率的と言わざるを得ません。
自らの探究心を満足させる勉強は公認会計士になってからでもできます。試験合格のために不必要な知識はできるだけ削ぎ落として無駄を出さないことを心がけましょう。
基礎知識をいかに運用できるかが応用力につながる
公認会計士の勉強に限ったことではなく、何事も基礎力を付けることがその後に最大の力を発揮することができるようになります。
基礎力重視で細かすぎる知識は不要というと応用問題に対応できないのではないかと思う人がいるかもしれませんが、心配はありません。
応用問題の目的は重箱の隅をつつくことではなく、基本論点と別の基本論点の関係を理解して基礎知識を上手に運用できるかを問うものだからです。
仮に細かすぎる内容の論点が問題として出されたとしても、自分以外の人もほとんど知らないので影響はありません。
試験合格にとってマイナスなのは「ほとんどの人が当然に答えられなければならないおおもとの論点」=基本論点を理解していないことです。
基本論点とそれ以外の境界線を見極めるのは難しいかもしれませんが、答練などで平均点が著しく低く、多くの人ができない問題は除外したり、周囲の人ほとんどが知っている論点は自分も逃さないようにすることが大切です。
これを繰り返すことで物事の本質を見抜けるようになり、基礎力がアップして合格可能性が高くなるのです。
参考文献:石井和人(2012)「公認会計士試験非常識合格法」すばる舎.